白血病はなぜ起こる?白血病の原因と有病率

白血病の発見・病名の由来

この病気は19世紀後半に、ドイツの有名な病理学者ルドルフ・ルートヴィヒ・カール・ウィルヒョーが発見しました。

当時確認されたのは、大きな脾臓(ひぞう)の腫れをともない、血液が白っぽいグレーになった患者さんで、血液が白っぽく見えることから『白血病』と名付けられました。

白血病細胞の増殖により赤血球が失われ、血の色が赤くなくなってしまったのです。

けれどこの後病気の研究が進み、白血病は造血幹細胞の異常増殖による血液の病気と定義されるようになりました。

その中には様々な病態が含まれ、進行しても血液の色は赤いままの白血病も多く存在します。

また、血液が白っぽくなるような段階まで無治療で放置することは通常ないため、現在では白血病の患者さんの血が白くなるような現象はほとんど見られなくなり、その名前だけが残っています。

白血病の原因

白血病も含む『がん』は、ある細胞の分化・増殖・維持を健常にコントロールしている遺伝子に傷がつき、病的な細胞が発生して無限の増殖を始めてしまうことで発症すると考えられています。

遺伝子が傷ついてしまう要因として、現在のところ挙げられているのは、

  • 多量の放射線被曝
  • ベンゼンやトルエンなど有機溶剤
  • 一部のウイルス
  • タバコの発がん性物質

などがありますが、それらがきっかけとなった白血病はごく一部であり、現在のところはっきりとした原因は不明です。

また、同種の白血病でも確認される遺伝子変異は人によって違い、どのようなステップを踏んで白血病が発症しているのかは、依然謎のままです。

白血病は遺伝する?

白血病における遺伝子の異常は、生まれながらに持っているものではなく、後から何らかの原因でおこってしまう後天的なものです。

ですから白血病は、親から子へ遺伝することはないと考えられています。

がんの始まりとなる変異遺伝子の発生は、そう珍しいことではなく、多くの人の中で起こり得ることです。

通常であれば、それらは自滅したり、免疫細胞によって排除され、健康な細胞のバランスに影響しないように調節される体の仕組みがあります。

しかしながら、何らかの原因でそれらの働きがきかず、様々な要素の積み重ねで変異遺伝子が固定して無限の増殖スイッチが入り、がん化するようになってしまいます。

その原因について、免疫力の低下など様々な要因が指摘されてはいますが不明の部分が多く、白血病も含めたがんの根本原因には諸説ありながら、はっきりと解明はされていないのが現状です。

白血病の発症率

国立がん研究センターがん対策センターの2014年の調査では、新たに白血病と診断されている方の数は1年間で男性7,227人 女性4,967人です。

全人口での比率をみると、人口10万人に対し男性11.7人、女性7.6人となっています。

およそ1万人に1人というと少ない病気ではありますが、治療法の改善で「死の病気」から「生きられる病気」になってきたことで、患者さんの数は増えています。

その一方で血液内科は専門性が高く、血液専門医は全国でも3,000名強と数が少ないのです。

血液専門医の多くが大学病院や大きな総合病院にしか在籍しておらず、お仕事をされている方は休みを取って、半日~1日かけて通院されているのが現状です。

治療と社会生活の両立を目指して

上野御徒町こころみクリニックでは、そのような現状を鑑みて、血液疾患の患者さんの治療と社会生活の両立を目指したクリニックになります。

日本医大血液内科医局と密に連携して大学病院と同水準の医療を、クリニックで待ち時間少なく、平日は夜9時まで土曜午前も診療しています。

白血病で治療されている患者様は、どうぞ当院に気軽にご相談いただければ幸いです。

カテゴリー:こころみ医学|2022年9月20日